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MCOOLレポート

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2025年4月10日
地域課題実習【実地研修✨】地域の未来を守り発展させていくために🌳🏢


MCOOLでは地域の現状やこれからの課題を調べ考えていく「地域課題実習」に取り組んでいます。
その中で、さまざまな地域の産業や町づくりの様子を見て聞いて体験する実地研修に行ってきましたので報告します!

<第1回>岩手県岩泉町「資源を生かしたビジネスと地域活性」
岩泉町の観光資源といえば日本三大鍾乳洞の龍泉洞。龍泉洞の水は岩泉町の上水道として利用され、お土産としても人気です。
ひんやりとして澄んだ空気と奥底までクリアに確認できる透明度の高い地底湖を見て自然の雄大さを感じました。

洪水で被害を受けながらも、観光地として再生、発展していく素晴らしい場所でした!

そして地域企業である岩泉ホールディング株式会社では、町の第三セクターだった岩泉乳業を「地域資源の活用」「ブランディング(ブランド価値を創る)」「災害からの復興」などで逆境からの再生までのストーリーを社長の山下様よりお話しいただきました。
 

一時は倒産危機だった企業から、世界の大谷翔平が絶賛するヨーグルトを製造し日本中世界中に販路を拡大するまでになったお話しをきき
小さな町からでも、「どこに目をつけるか?」「どう発信していくか?」「どうやったら興味を持ってもらえるか?」などいろいろな視点を持って考えることで、大きな夢あふれる地域活性を図っていけるんだととても希望をもちました!
公務員の仕事にも「地域活性」がありますが、「民間企業と地域が共に」協力していくことがカギなんだと実感しました。

<第2回>岩手県大船渡市「1次産業の現場から学ぶ復興と地域創成」
沿岸部にある大船渡では一次産業が地域を支えています。その中でも漁業に携わる佐々木淳さん・イザベルさんご夫婦に話を伺ってきました。

佐々木さんは家業であるホタテ漁を継ぎ「恋し浜ホタテ」のブランド化と認知度アップのために生産から広報まで幅広く行います。

漁業士(都道府県知事認定の漁業者)として漁業者支援や担い手育成にも取り組み、現在は岩手県漁業士会会長も務めます。イザベルさんはフランス出身で、空手から日本に興味を持ち2019年に大船渡市の地域おこし協力隊に就任。現在はホタテ養殖を手伝いつつ、自身の空手道場で地域の子供たちの指導にあたっています。
第一次産業は担い手不足が特に深刻で、これからの日本の食にも大きな影響を与える問題です。
佐々木さんご夫婦はその問題に取り組み、発信をしていますが、やはりここでも地域と人・企業の協働が必要だと感じました。
 

漁船に乗ってのクルーズやホタテ養殖に欠かせないロープワーク体験も行い、改めて漁業は欠かせない守っていかなければならない産業だと感じました。

<第3回>岩手県平泉町「モノづくり文化の継承」
平泉町といえば文化遺産の町というイメージが強いですが、古くからの継承されてきたものづくりと最先端を生み出すものづくりが並行している町でした!
まず最初に伺ったのは「複合スクールPLOT」。

プログラミングを学ぶ合宿「スパルタキャンプ」やプログラミングを使った事業創出を行っています。リモートワークが普及しどこに住んでも仕事が可能になった現在、移住促進の足かせとなっている雇用問題をクリアできるチャンスを活用しているのは目の付け所がすごいと思いました!

次は平安時代から続く「漆絵付」技術を担っている翁知屋佐々木優弥さんにお話しを伺いました。

岩手特産の漆と金がふんだんに使われた器は、子孫繁栄・豊作の願いが込められた縁起の良い草花が漆絵で描かれており、素朴ながら華麗な味わいを醸し出しています。
はるか昔から丁寧に継承されてきたこの素晴らしい技術をこれからもずっと継承していくためには、広い周知と担い手の育成が課題となっており、それに向けた佐々木さんの取り組みも聞くことができました。
私たちも実際に絵付けを体験しました!凹凸のある場所に絵を描いたり色の組み合わせを考えたりはセンスの課題もありとても苦労しましたが、愛着がわきずっと長く持ち続けていきたいと感じられました

 

<まとめ>
  
地域課題実習として3つの地域に伺いましたが、どの地域も発展のためにさまざまな視点からアプロ―チをしていて
新しいものと古くから続くものそれぞれの良さを生かしていくという考えを大切にしているところが素晴らしいと思いました。
公務員としてこういった産業をサポートしたり、一緒に取り組みをしたり、地域活性に貢献したい気持ちが高まりました!
ご協力いただいた皆様、ありがとうございました!