今回は宿泊をせず2日間に分けて陸前高田市を訪問しました。
広田町・長洞地区は集落60世帯中29戸が被災。地域コミュニティの崩壊を危惧した住民たちは、自ら用地を確保・形成し、行政に要望を出し仮設団地「長洞元気村」を設置しました。
小さい漁村集落ならではの地域住民の結束の強さを活かし、高齢女性が主役の「なでしこ会」を立ち上げるなど、老若男女すべての人が生き生きと暮らせる地域社会を作ることを目標としています。
その事務局長を務める村上様は、地域と行政の橋渡し役を行うかたわら、外部と関わり高齢者が助け合って生きる長洞元気村の取り組みについて講演なども行っています。
そんな村上様より、今回は『住民自治の災害対応』についてワークショップを行っていただきました。
過去にも同規模の津波が三陸海岸を襲っており「このことが事前に知らされていたら、助かった命があったのでは」そんな後悔と「震災の記録を次世代に伝え大切な命を守りたい」との思いから、津波の到達点を桜の木でつなぎ、後世に伝える活動がスタート。植樹には全国から多くの人が参加しています。
その代表理事を務める岡本様よりご講話をいただきました。
←実際に植樹された桜の樹
東日本大震災の災害支援活動がきっかけで、医療介護サービスを通じ人々を健康にし雇用を増やすことを理念とする株式会社ロッツを同年に設立。
日本初の療法士だけでサービスを行う単独型訪問リハビリテーション施設や、温泉・食事・運動を組み合わせた複合施設「玉乃湯」などを運営。気仙地域から日本の先進的な事業モデルを創出・発信し続けています。
今回は富山様より地域復興における新たな事業モデルの創出と、地域への誇りと夢を描ける社会づくりについて講話をいただきました。
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震災学習の2日間を通して、次世代のために災害の状況を伝え続け、二度と同じ被害を生まないようにし復興や地域発展のための地域コミュニティの強化や雇用・事業創成など様々な方面から見直し新しく作っていかなければならないと感じました。
それらを担うのは私たち若者なので、今回学んだことをしっかりインプットし・様々な場面で考え、これからの社会をつくっていきたい思います。